新城、日吉の観音堂から徳蔵寺へ
今年になって、初めての旅!
新城市には、三体の木喰仏があります。
三体とも、各地の木喰展にお出掛けになるので、私も初対面ではありません。
数年前に、木喰展で拝観、たぶん今回は二度目です。
厳重に保管され、暗がりの中、良く見えないことは訪ねる前から分かってました。
展覧会ではなく、普段、どんな所にいらっしゃるのだろう?との想いでした、、、。
まずは、日吉の観音堂。
69号線沿い、直ぐに分かりました。
停車して、お堂へと登っていくと、後ろから声が!
お堂が見える、69号線沿いのお宅の方でした。
近隣の二班で、毎年丁寧にお祀りしていること、江戸時代、実際に木喰さんが滞在した小久保家は直ぐそこ!等、気さくにお話くださいました。
ここの十一面観音様も、地域で大切にされてるんだなぁと、何だか嬉しくなりました。
69号線を北上。市川と言う村に向かわなければ!
小さな、子安観音の矢印。反対を見ると、市川口のバス停。
多分、ここを右折なんだろうけど、道幅は?、、、
不安ながらも進みました。
かなりの山道を進んだ先に、市川地区はありました。
徳蔵寺。子安観音と大黒天がいらっしゃるはず。
市川地区を見渡す、一番上の方に徳蔵寺はありました。
無住職。広い本堂を地域の方々が、綺麗にお掃除していて、感心しました。
奥の方に、いらっしゃいました!
大黒天、格子の木箱の中に。更に鉄格子に守られて、、、。
ズーム&ズーム!
この格子のひとマスに、大黒天の笑顔が!
微笑仏とはこの仏様のこと!と確信してしまう最高の笑顔が!
そして、その横には大きな子安観音様が。
子安観音ですから、赤ちゃんを抱いているのですが、この赤ちゃん、幼子のようには見えませんね。
大人を小さくしたような、、、。
大きくて、子供を授けて下さりそうな?安心感のある仏様でした。
本堂の鍵を預かる地域の方が、市川地区の現状をお話くださいました。
戸数は次第に減り、小学校は廃校。地区には子供ゼロだそうで、、、。
お寺の直ぐ下に、小学校の跡地がありました。
敷地の隅に少し寂しそう立つ、二宮金次郎さんに見送られ、、、市川を後にしました。
今回の木喰旅、お供した着物リメイクはこのご朱印帳入れです!
祖母の婚礼帯!
今までも、宝物、額装と、いろいろにリメイクしてきた帯で。
内側はこんな感じ!
ジャストサイズ!
御朱印帳入れとオーダーしたのですが、あんまりステキな仕上がりなので!
パーティバッグとして、既に結婚式にデビューしてるお気に入りです。
無住職と言うことで、今回は御朱印帳の出番はありませんでしたが、それぞれの仏様が、地域で大切に守られていることが分かり、有り難い旅となりました。
てはまた、木喰旅の日まで。
らかん香を焚きながら〜額装2
久しぶりに、更新します。
今夜は精神統一して、試合を観たい夜です。
何を観るかは、書くまでもなく(笑)
渋い、らかん香のかおりが、リビングに焚きしめられて、、、。
リビングには、着物リメイクが色々ありますが、今夜はもう一つの額装です。
前回は祖母の婚礼の帯でしたが、今夜は、ひいおばあさんの婚礼の帯を額装したものです。
昔ですねぇ。明治の物です。
その頃の婚礼帯は、渋いのが一般的で、扇面に竹とか、めでたい柄が、西陣織で織り込まれています。
本当はバッグにしたかったのですが、経年劣化で壊れる寸前!
ガチガチに裏貼りして、額で固めるしか、ひいおばあさんの嫁いだ想いを忍ぶことは出来なくて、、、。
ひいおばあさん、おばあさんと、女系の想いを感じながら、私は繁忙な現代を暮らしています。
では、また、らかん香の夜に。
らかん香を焚きながら〜額装
今夜は久しぶりに、らかん香です。
渋く(笑)落ち着く香りです。
早めの時間、リビングで炊いています。
さて、リビングには、先日ご紹介した宝箱とお揃いの額装が掛けてあります。
そう、祖母の婚礼帯、丸帯です。
丸帯なので、いろいろな物にリメイクするだけ刺繍があります。
締めてしまえば見えない面まで刺繍がいっぱい!
ステキですねぇ。
おめでたい、贅沢な帯の刺繍を眺め、らかん香を楽しみ、、、。
幸せな時間です。
では、また、らかん香の夜に。
らかん香を焚きながら〜宝箱
毎晩、寝室に入ると、白檀のお香を焚く習慣があります。
1日の終わり、癒される香りに包まれたくて、、、。
先週、清源寺で、らかんと言う名前のお香を見つけました!
箱に木喰仏のイラストが!
ちょっとテカってますねぇ(笑)
見にくいですが、イラストいい感じです。
今夜はらかん香にしてみました。
そして、着物リメイク。
木喰旅には持ち出せない物が、この寝室にも、リビングにも、いろいろあることに気が付きました。
らかん香を焚く夜は、ご紹介することにしました!
今夜は宝箱!
真ん中の多くを占める生地は、祖母の婚礼帯。
鳳凰に鶴、おめでたい、総柄の丸帯です。
両脇の地味な生地は、祖母の繻子の半幅帯。
地味ですが、よ〜く見ると、松と竹。
なかなか良い柄が付いてます。
この中に、リメイクで残ったハギレを入れています。
沢山ハギレが集まったら、自分で全部裂いて、裂織りをして、反物にし、オシャレなコートを仕立ててもらうのが、私の着物リメイクの最終ゴールです!
いつになるか?分かりませんが(笑)
ではまた、らかん香の夜に。
円蔵院、こんぴら歌舞伎の帰り道
平成も終わり近づく4月22日、こんぴら歌舞伎を観た翌日に、訪ねました。
やはり、のどかな駅です。
駅前の交差点を右折、県道33号線をひたすら歩くこと1キロちょっと。
衣掛池の湖畔に、円蔵院はありました。
横に庫裏のような建物。
いくら叩いても、どなたも居ません。
下調べが甘かった。
無住職になっているようで、、、。
ここを訪ねる為に、歌舞伎を観てから連泊していました。
高松市役所文化財保護課→鬼無町コミュニティセンター→自治会とお願いしたら、快く、駆けつけて下さり、お堂を開けて下さいました。
やっと会えました!
お堂の奥、格子の扉の中に、ひっそりとお座りでした。
閻魔大王!
木喰さんは何体かの閻魔さまを彫られてますが、舌を出しているのは、この方だけだそうで、つまり、舌出し閻魔さま!
木喰写真集でも、巻頭数ページ目、一面を飾る有名な仏様です。
今では年1回、ご開帳の日のみ、拝観できるようです。
この閻魔さまも、どこの木喰展覧会にもお出掛けにはならないらしく。
地域の方にはご無理を言いました。
大変、有り難い機会でした。
この旅の着物リメイクコーデは、祖母の帯のボストンバッグ。
もう帯としては役目を終えた、昭和初期くらいの厚い、ほつれ気味の帯。
お太鼓の綺麗な刺繍、使えそうな部分のみ集め、パッチワークにしてもらいました。
裏生地は白大島!
リメイクデザイナーさんの在庫、サービスです。
外より内側の方が値打ちがあるような(笑)
両方、心浮き立つバッグです。
では、木喰旅の日まで。
清源寺の木喰仏、お供えの酒
本日拝観した清源寺の木喰仏、
仏様みんなで宴会している場面だそうで、各仏様の前に、お供えのお酒がありました。
夜、伏見に行ったら、なんと!お供えのお酒が!
これだ!
飲んでみました。
甘くて、飲みやすい。
最後まで、ご縁を感じる一日でした。